設計/施工
今日、建築物は日に日に大型化高層化し、その構造は複雑になる一方。しかしモダンに、美しくなった分、災害が発生した時に持つ危険度はこれまであった建築物以上。いざという時のために、建物を建築する際に欠かすことの出来ないのが火災報知システム、粉末消火システム、水消火システムなどといった防災装置の設備工事。様々な用途に応じた防災設備を、これまでに培った独自のノウハウで対応。インテリアを損なわないような気配りを含め、完璧な安全環境を創造します。
火災報知システム
粉末消火システム
水消火システム
泡消火システム
HAISIS
私達が社会生活を営む上で、火災に対して安全で安心の出来る世の中を、今以上に造る事は出来るだろうか。しかも利用する上で費用もあまりかけないで。出来るだけ完璧に近い状態で。 結論を先に言うと「出来る」である。但し、今まで構築されてきた消火体制や制度の創造的破壊を行わなければならない。また、理想的には大掛かりなインフラ整備を行わなければならない。しかしながら、高度な最先端の技術を使う訳ではない。今ある技術の再構築でそれは可能だ。つまり、イノベーションである。 IG-100を使う。これは消防法でも認められた、れっきとした消火ガスである。その正体は窒素ガス。空気
中に78%存在する。IG-100に12~13%の酸素を混合したガスを造りこれをHA(Hypoxic Air)と呼ぶ事にする。HAは、低酸素濃度(Hypoxic)の空気(Air)である。 HAは、"魔法の空気"である。この"空気"の中では火はつかないし、火も消える。しかも動物や人間も生存可能である。体感酸素濃度はユングフラウヨッホの頂上並だ。こんなすごい"空気"を消火に使わない手は無い。HAは、空気中から分離膜などを応用した装置を使えば、いくらでも造る事が出来る。無尽蔵の資源で、地球環境にも優しい。 HAを巨大な貯蔵庫に貯めておく。地上式のタンクが問題なら、地下や水中に貯蔵する。コンプレッサーでHAを送り、望みの酸素濃度、圧力に調整しておく。貯蔵庫の中は、酸化を嫌う貴重品の保管庫にもなる。分離された酸素は、汚水浄化、燃料電池の原料、オゾン発生などに使える。 HAの貯蔵庫から主管を伸ばし、主管から各防火対象物へ枝管を伸ばして、HAを供給する。この主管として水道管や、今後普及するであろう共同溝を利用しても良い。枝管の先端にはヘッドを設け、火災感知器と連動させたりしてガスを放出させる。 このように、インフラとして、HAを供給するシステムを「HAISIS」と呼ぶ事にする。
誤放射によりいくらHAが流れてもクリーンで安全だ。火災で人が亡くなるのは、大抵が有毒ガスの吸引によるもの。放出されたHAは、まずこの有毒ガスや煙を追い出しながら消火にあたる。HAISISがあれば、新宿歌舞伎町の雑居ビルでの被害もうんと小さくなっていただろう。希望により初期段階では別にセットされた100%の窒素ボンベからIG-100ガスを出させても良いし、ガス圧を利用して水槽からスプリンクラーのように水や、水噴霧を出させてもかまわない。水が無くなった所で、HAが出てくる。貯蔵庫をネットワーク化することにより、大震災などにも対応した防災が可能となる。 HAは、鎮火するまで出しっぱなしでも良いし、手動でとめても、酸素ガスセンサーと連動させて、酸素濃度が12%になった所で自動的に止めても良い。使用料は、基本的には使った分の料金だが、火災などで大量に使用した場合は保険システムを利用すればよいだろう。ここはいろいろなビジネスモデルが考えられる。 HAISISにより、火の出易い現場や、トンネル、地下鉄、地下街に大深度地下空間等煙の充満し易く避難も困難な所も安心して利用できるようになる。ぜひとも人類の悲願として日本から、いや世界から火災による被害を本気でなくしてしまおう。そしてそれは、今すぐにでも着手可能である。
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